オリンピックと政治の問題

近年のオリンピックでは世界中が注目するスポーツと平和の祭典という名目と、国際的な政治が見え隠れする、二面性を持っているといえます。
今の世界情勢は中国とアメリカを中心とした資本主義と社会主義の混在、そして中東やヨーロッパ圏の国家情勢なども気になるところです。

特に中国は13億人という世界一の人口を有しており、国力においてはアメリカを抜いて世界1位になっている状態でもあります。
アメリカは世界のリーダーとして役割を果たしており、正義というフレーズによって国民を奮い立たせ国力を増強してきている国で、中国の台頭によってリーダーの地位も危ぶまれている。

話を戻すとオリンピックには国際的なスポーツの祭典でありながらも、国力を示すいわゆるパフォーマンスとしての見方もできるのは言うまでもありません。
これは過去にナチスドイツが世界に知らしめる為の「ヒトラーの演説」などにも挙げられるように、世界中が注目している国家のリーダーとは誰なのかを知るチャンスでもあります。
また国家や政治の干渉がどこまでスポーツとの併合を可能にするのか、戦争との因果関係からは抜け出せそうもないのも現実です。

今はウクライナ情勢がとても深刻になっていて、ロシアが軍隊を率いて80%準備が完了している背景が気になります。
元々ウクライナはロシアの一部でしたが、独立して国家として活動をしてきました。
しかし、ヨーロッパ圏ではベラルーシやポーランドなどの複数のヨーロッパ諸国と隣接をしているので、ロシアが狙っているのも明白なことでした。

なぜ狙われたのかというと、ウクライナは過去ロシア時代に核の保有地域として活動をしていました。
その後、独立によって核を保有していたにも関わらず平和の為に「非核化」をしたことによって、列強の国々より経済的に強くなれなかったことが一因と考えられます。

北京オリンピックが開催中にロシア軍が近くまで侵攻してきている情報では、政治的な脅しというよりも確実に戦争状態に突入すると見られている。
これは政治的なことではNATOとアメリカ、対するロシアと中国との関係を見逃すわけにはいかないのは、NATOは約30か国が政府間軍事条約の為に、ウクライナが加盟希望国としてあるので後ろ盾になる覚悟があります。

日本は政府としてどのような対応をとるのかは、まだ明確にわかっていませんが、軍事協定としてNATO軍と日本の自衛隊は同じ武器を使用している背景があります。
これは同じ武器を使用しているということは、一緒に軍事演習もできますし、「日本はいつでも支援体制が整っている」という合図でもあり、国際的なパートナーの意味合いが強いです。

この動きをオリンピック開催中、もしくは終わった直後に動き出すと考えられるので、ロシアだけではなく中国との位置関係でも日本の初動は重要な意味を持っています。
仮に支援が早くできる場合には、今後日本に対してNATO入りを勧める可能性もありますし、もしロシア及び中国との戦闘状態jに突入する際には、NATOからの支援の可能性も高くなることは間違いありません。

国際政治ではコロナショックからまだ多くの国々が経済復活を遂げていない状況でもあり、今のウクライナ情勢次第では大きな戦争への布石になる可能性も否定できない。
また日本は核を持たない国としても平和をアピールしていますが、近隣列強国では中国、ロシアだけではなく、常に対日本を想定している北朝鮮などは核を所有していることで脅威です。

オリンピックは平和の祭典となっていますが、その反面、終わった後に世界情勢が一変する時が来るかもしれない。
我々が準備しなくてはいけないのは、情報を正確につかみ国民として日本の動きを政治的にどう解釈をするのかに掛かっているといえます。